第4話 グラブダブドリグ星へ〜ばら星雲

 
ハル1(愛機ファルコン号の電子頭脳)によると、グラブダブドリグ星は一角獣座のばら星雲の裏側にあるそうな。
ばら星雲は反射星雲で、付近には高密度の分子雲があるので航行注意だと。
気になったので、ちょっと調べてみる。
http://www.ne.jp/asahi/stellar/scenes/object/rose.html
反射星雲じゃなくて散光星雲じゃん!!!
さすがだ。
 
俺はワープを繰り返して、一角獣座ばら星雲へとたどり着いた。
本文には反射星雲の解説が書いてあるが、俺はもうだまされないぞ。
ばら星雲の光のため、その向こうにあるものが何も見えない。
 
普通ならレーダーを使って調べるところだが、俺は超能力戦士。
いきなりクレアボイヤンス(透視)を使ってしまうぜ(というか他に選択肢がない)。
星雲も見通せる透視力。すごい。俺ってすごすぎだぜ。
透視しようと思ったが、よく見ると(クレヤボイヤンスを使うなら2点引く)と書いてある。
そう、このゲームブックは超能力を使うと、どんどん値が減っていくのだ。
超能力は戦闘にも使う大事な技能。ここで使うのはもったいない。
透視でどういう戦闘をするのかは皆目見当もつかないが、とりあえずそのまま進んでみることにした。
 
ファルコン号を進めると、激しい光の渦に包まれた。普通の星雲かと思ったら星間物質に押し潰されそうだ!
なんと、10光年の広さをもつ星雲自体が意思を持った一つの生命体なのだ!
コスモゾーンだ! 手塚治虫もびっくりだ!
こんな化け物とは戦えないので、テレパシーで説得を試みることにする。
(もちろんテレパシーが2点減ってしまうが、背に腹は変えられない!)