第11話 ラピュート星へ

 
さあ、気を取り直して…。
5人目の超能力戦士を呼ぶ時が来た!
 
サイコキネシス  12
テレポート    12
テレパシー     8
クレアボイヤンス 11
体力点      14
 
さっきと変わらねぇ! ていうかちょっと弱くなってるし…。
グラブダブドリグ星の攻略をあきらめた俺は、先にラピュート星から攻めることにした。
 
ラピュート星は星図にも載っていない惑星で、ハル1(宇宙船ファルコン号のコンピュータ)によると、おそらく登録されていない銀河辺境の惑星だろうということだ。俺は何度もワープを繰り返し(3日かかった)、近くの名もない辺境星に向かった。
その時、外宇宙から飛来する謎の光り輝く物体がファルコン号を襲った!
 
<銀河狼(スターウルフ)>だ!
宇宙空間に棲息して、近くを通る宇宙船を襲い、その乗員の喉もとにくらいつき生命力(リビドー)を奪うという凶悪残忍な怪物だ。
イラストを見ると本当に狼だ! しかも体長8メートルと危険な相手。
俺はサイコキネシスで振り払おうとしたが効き目はない。
逆に、テレパシーで攻撃してきた!
テレパシーか…。がんばります…。
 



 
静かに目をあけると…どこかでオーケストラが「スターウォーズのテーマ」をおごそかに奏でている。ここは…レムリア星だ。目をこらすと、銀河霊が俺を見おろすように立っている。
「死んでしまったのだな…?」
銀河霊はきつい口調で言う。
「そこつ者めが…。もう一度やりなおさねばならんではないか…。こんどはもっとうまくやるのだぞ」
そういい残すと銀河霊は、どこかへ消えてしまった。”戦闘の出目の悪いやつはこれだから”とか、ぶつぶつつぶやきながら…。