第2話 VSハリー・レイス ※短期集中連載

 
デビアスとの試合は引き分けに終わった。
根性点が+1されたものの、テクニック点が−1されてしまった。どうでもいいけど。
あら、あの五角形の記録用紙じゃ書き直すのめんどくさくない?
ご安心。
そこは数字の増減を書き込むチェック表が別についているのでそちらに書き込めばOKさ!
じゃあそれだけでいいじゃん。
 
さあ、次の相手は美獣ハリー・レイスだ。
元チャンピオン。普通に戦えば勝てるわけが無い。
選択肢の文章もデビアス戦とは段違いに長い。
 
デビアス戦:裏をかいてデビアスの懐に飛び込むか→10へ
レイス戦:手4つの体勢はファンダメンタル・ポジション、つまり格闘開始の自然体だ。君はバランスのとれた体勢のままレイスと組み合うが、この瞬間から技は開始されている。君はファンダメンタル・ポジションから次の技へ有利な体勢、相手のバランスを崩す体勢に持ち込むか→48へ
 
長え。長すぎる。こんな長い選択肢なんて初めて見たぜ。
なので短いほう、「ベテランの攻め方その一はスタミナを奪うことだ。君は執拗にレイスの肩をきめアーム・ホイップ、後頭部を押さえフルネルソンと、力技の連続で君はじっくりとレイスの疲れるのを待つか→125へ」を選ぶぜ。それでも長いが。
 
俺はヘッドロックの体勢に持ち込んだ。
おい、今までの説明は何だったんだ。
仕方ないのですくい投げからフルネルソンの体勢に持ち込もうとすると、簡単に逃げられてしまった。
ラッシュをしかけられたので、関節技に持ち込もうと頭を取りに行く。
エルボーからヘッドロックの体勢に。そして大技ココナッツ・クラッシュだ!
倒れるレイス。ここで止めだ!
レイスのテクニック点は6。俺は全部8。相手より大きかったので攻撃成功!(注:このゲームブックでは判定でサイコロを振ったりしません)
フライング・ヘッドバット
レイス動けない!
フォール、カウント3!
2戦目は俺の勝利に終わった。これで力道山も俺を認めざるを得ないだろう。